Etape21 Gramat ~ Lacapelle Marival
Etape 21 Gramat ~ Lacapelle Marival 25km
ラカペル・マリヴァル。
魅力的な響きを持つこの町の名前は中世の伝説に由来するという。
732年、ポワティエの戦いのあと。
ムーア人の襲来で殉教した若い羊飼いを弔う教会が建てられた。
その教会の名が「La chapelle de Marie del Val」。
時を経て少しづつその名が変化し「Lacapelle Marival」となったらしい。
(ガイドブック『ミャウミャウ・ドードー』に書いてありました)
Gramatを出てしばらくは高低差のない牧草地を歩く。
Issendolus
イッサンドリュの教会には、マリア様と並び「聖女フローラ」が祀られていた。
聖女フローラ。
彼女はペストの病人を癒すなど、数々の奇跡を起こしたそうだ。
3年間眠ることなく祈り、主への奉仕と献身の日々を過ごしたという。
(と、教会の説明書に書いてありました)
L'Hôpital
Hôpitalという村を過ぎる。オピタルとは病院の意味。
フランスの田舎ではよく見かける地名だ。
中世の救護院があった場所なのだろうか。
ハエでいっぱいの馬。目の中までハエが・・・。
菜の花畑で気分は一気に舞い上がった。
舞い上がった挙句、道を間違えたのだが、まあそれもよし。
日の高いうちにラカペル・マリヴァル到着。
歴史的建造物である市役所の庭で昼食をとる。
すぐ隣に聖堂と古城。
かつては美しい村だっただろうと思わせる、石造りの街並み。
『La Terrasse』
予約していたホテルもすぐそばだった。
『La Terrasse』というレストラン併設の小さなホテル。
宿泊者は私一人。久しぶりに100ユーロ札を使った。
部屋はごく普通。静かで快適だが、洗濯物を干す場所がないのでちと困る。
荷物を置いて、いつものように、ふらりと外へ。
ラカペル・マリヴァル散策。
中世の趣はあれど、廃れた感が否めない。
カメラ目線で迫ってきたラカペル猫。にゃあ!
Au restaurant
レストランにて。この日の夕食もたった一人だった。
給仕してくれたスペイン人の夫婦も暇そうだった。
私は二人からいろいろと質問された。
「テレビで見たんだけど、日本人ってすごく小さい家に住んでるって本当?」
「あなたの部屋は何アール?」
「日本では24時間お店が開いてるって本当?」
「日本人はバカンスがないって本当?」
・・・なかなか辛い質問でした。
前菜
肉料理(鴨)
デザート
スペイン人の夫婦がどうしてこんな田舎でホテルをやってるのか。
質問したかったけど、逆に質問責めにあい、疲れてしまったからやめた。
ひとりっきりの旅に慣れすぎたせいもある。
みんなと一緒にワイワイ食べる夕食が恋しかった。