カミーノ ことばの巡礼  

深いところで私を変えたカミーノ巡礼。記憶を言葉に還していきます。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

巡礼7日目 あなたの両目を神に捧げなさい

巡礼7日目 エステージャ → トレス・デル・リオ ロスアルコスを通過して28キロ以上歩いた。 「ワインの泉」のあるイラーチェでは、 確かに蛇口をひねるとワインがジャーッと出てきた。 美味しく飲み干した。 風の吹く一本道。 ぶどう畑。麦畑。 畑の中の古…

巡礼6日目 あなたが手を合わせて祈るとき、私はその両手の中にいる。

巡礼6日目 プエンテ・ラ・レイナ → エステージャ エステージャの町の入口には聖墳墓教会。 おーっ、と思わず唸ってしまう見事なファサード。 中に入ると、これぞスペインという感じの黒衣のマリアが滂沱と涙を流していた。 教会の前に流れる川と、橋。 橋を…

巡礼5日目② 君はカミーノを歩いている この道は霊的な道だ

巡礼5日目 パンプローナ → プエンテ・ラ・レイナ ② エウナテの教会で自転車に乗った修道士に会った。 彼は私にオレンジと洋梨をくれた。そして話し続けた。 神と悪魔のこと。天国と地獄のこと。 仏陀のいう輪廻転生はないこと。 一度さよならと言って去って…

巡礼5日目① I did it!

巡礼5日目 パンプローナ → プエンテ・ラ・レイナ ① 道の途上のマリア様は美しかった。 青空と木々の緑と大地の中で白く光っていた。 思わず手を合わせ、祈った。 この日も途中で三つ編みのイレーヌに出会った。 お互い元気に挨拶する。 一緒に歩くことはな…

巡礼4日目 自分のペースは道が教えてくれる。頭と歩くのではなく、道と歩こう。

巡礼4日目 ララソアーニャ→パンプローナ 頭と歩くのではなく 道と歩こう 自分のペースは道が教えてくれる 人に心を開くのが難しいなら 今は道に開こう 必要なものはすべて与えられている すべては最善 パンプローナではアルベルゲに一番乗りだった。 ベッド…

巡礼3日目 どんな自分も受け入れて愛します。私が世界にできることはなんだろう。

巡礼3日目 エスピナル → ララソアーニャ エスピナルのアルベルゲ(巡礼宿)では、韓国人のキムさん一家とまた一緒になった。 オランダ人の女性もいて話しかけられたが、何を言ってるのかわからなかった。 夜、ペリグリーノ・メニュー(巡礼者メニュー)のデ…

巡礼2日目 矢印をたどってただ歩く。それだけのことが舞い上がるほど嬉しかった。

巡礼2日目 バルカルロス→エスピナル バルカルロスから先も国道が続いた。 N135と看板が出ている道を黙々と歩く。 雨が時々降っては止んだ。 風が強く、凍えそうになるくらい寒かった。 スペインとの国境近くにあるイバニェタ峠まで出ると、白い靄。 吹き…

巡礼初日 サンジャン・ピエ・ド・ポール → バルカルロス

巡礼初日 サンジャン・ピエ・ド・ポール → バルカルロス 初日の朝は雨が降っていた。 レインウェアを着込んで巡礼事務所へ行く。 不安な上に雨に打たれて、気分もいささかブルーになった。 事務所で手続きをすると、クレデンシャル(巡礼証明書)を無料でく…

「自分を信じて旅に出る」

行きたいところは行けるところ 行きたいと思うのは行ってしまった未来が呼ぶからだ サンチャゴ・コンポステーラの巡礼の道を歩いた日々。 最高に幸せだった。 最初は歩きながら、頭の中は雑念でいっぱいだった。 道を間違えていないかどうかとか。 どこでお…