カミーノ ことばの巡礼  

深いところで私を変えたカミーノ巡礼。記憶を言葉に還していきます。

巡礼4日目 自分のペースは道が教えてくれる。頭と歩くのではなく、道と歩こう。

f:id:parasuatena2005:20180221023226j:plain
 

巡礼4日目 ララソアーニャ→パンプローナ

 

頭と歩くのではなく

道と歩こう

 

自分のペースは道が教えてくれる

人に心を開くのが難しいなら

今は道に開こう

 

必要なものはすべて与えられている

すべては最善

 

 

パンプローナではアルベルゲに一番乗りだった。

ベッド数が114もある大きなアルベルゲ。

荷物を置いてから、いつも通り散歩へ出た。

ちょうどシェスタの時間で、町は静かだった。

 

ナバーラ博物館をゆっくりと見学。

噴水のある公園のベンチで、今後のプランを練る。

少し歩くと巡礼用品店があったので、シェスタの後に行こうと決めて昼食に繰り出した。

 

 

アルベルゲに戻ると、隣のベッドに昨日の三つ編みの女性が座っていた。

思わず笑顔で「あ〜〜〜!」と言いあう。

彼女はもう一人の年配の男性と一緒だった。

 

「私たち昨日もベッドが隣だったの!」

 

そんなようなことを、彼女は男性に言っていた。

彼女の名はイレーネ。

お互い昨日は無言だったのに、今日は旧友のように笑いあった。

縁がある、ふっとそう感じた。

 

夜。歯を磨こうとして洗面台に立ったが、・・・水の出し方がわからない。

押すのか、ひねるのか、回すのか・・・。

うなっているとシャワー室が開いた。出てきた小柄な男性にきいてみた。

 

「これは、こつがあるんだ」

「おー!サンキュー!」

 

どこから来たかと問われ、日本からと答える。

この質問にはもう即答できる。

あなたは?ときくと、

オーストラリアからだという。

 

「オーストラーリアー!!」

 

彼は旅慣れているらしく、いろいろ教えてくれた。

が、ほとんど聞き取れなかった。

聞こえた単語をリピートして時々ふんふん頷くのみ。

それでもコミュニケーションできることが嬉しかった。

 

ベッドに戻り、日記を書いた。

 

今日買ったもの。(巡礼用品店)

ホタテ貝・・・巡礼者の印。(ずっと欲しかった!)

杖・・・軽量のもの。1本。

マグカップ・・・アルミ製。

 

体があること 足が動くこと

あたりまえのことが ありがたい

 

日が昇ること ベッドがあること

水が飲めることが ありがたい

 

笑顔で「オラ!」と挨拶したら

笑顔で「オラ!」と返ってくる

 

それだけのことがあまりにも嬉しくて

思いっきり笑顔で挨拶してしまう

 

今日出会ってくれたみんな

ありがとう

 

 

にほんブログ村 旅行ブログ スペイン旅行へ
にほんブログ村